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コロナ禍、どう過ごされていますか? ~アンケート結果から見えた生活の動き~

 新型コロナウイルスによって突如始まった「新たな生活」。慣れないことや、制限ばかりで、うんざりな思いが多いですが、この機会をきっかけに発見できた良いこともあるようです。今回は、2つの団体が行ったコロナアンケートの結果を見ながら、これまでとこれからの生活について考えてみたいと思います。

 

障団連コロナアンケート集計結果
 

あかつき会家族会
       福山 一樹

 

 北九州市障害福祉団体連絡協議会(以下「障団連」)では、令和2年7月の障団連常任委員会において、「コロナの困りごとや悩みごとの調査」をしてはどうかとの提案を受けて、「コロナ禍における障害者・家族・支援者に与える影響調査(アンケート)」を検討・実施するプロジェクトを立ち上げることにしました。

 新型コロナウイルス感染症の影響が全ての人々の生活に大きな困難をもたらすようになっています。私たち障団連では、コロナ禍を通して見えてきた障害者・家族・支援者のリアルな実態や本音を把握し、先ずそれらを共有・共感し、団体や個人の絆をより確かなものにしたいと考えました。
 障団連加盟団体および関連団体より、「障害者本人・その家族」から154件、「支援者」から69件、合計で223件の回答を頂き、集計・分析作業を実施しました。なお、調査項目は、「障害者本人・その家族」と「支援者」に分けて、それぞれ基本情報把握のために選択式が9項目とコロナ禍における不安や生活面等での影響、行政への要望などを自由記述式として7項目について調査しました。

 調査項目の集計・分析にあたっては、基本情報に関する項目は、回答内容を単純集計とクロス集計をし、グラフに纏める作業をしました。
また、自由記述の項目に関しては、記入していただいた文書をテキストマイニングでその単語の『重要度』を表す値で分析(ワードクラウド(スコア順)の分析)と単語(名詞、動詞、形容詞)の出現回数による分析を行いました。
集計・分析は、全部で70種類に及ぶものになっています。ここでは、紙面の都合上、一部の
み掲載することにします。


★障害者本人・その家族からの回答
「コロナ禍で実際に困ったことについて」
 困ったことの上位3項目については、①日常生活(外出や買い物など)のこと、②感染
予防のこと、③健康面・体調管理のことでした。また、障害種別でみると知的障害では、「医療のこと」と「障害福祉サービスのこと」が他の障害種別より多く挙げられている傾向にありました。また、精神障害では、「特になし」の回答が他の障害種別に比べて多くありました。

 また、ワードクラウド(スコア順)分析によると、「マスク」「感染対策」「外出」「緊急事態」といった単語が挙げられました。単語の出現回数分析によると、名詞では、マスク、外

出、感染、コロナ、買い物、着用。動詞では、できる、困る、行く、減る、行ける、亡くな
る。 形容詞では、多い、うまい、怖い、息苦しい、正しい、甘い、難しい といった単語が頻出していました。

 

 なお、困ったことについての自由記述における130件の中からのダイジェスト10件を左記に列挙します。

 

・外出が制限されるのでストレス発散ができない。
・本人がマスクを正しい位置に着用できない。
・学校に行けてないからデイサービスが利用できない。
・安心して集える幸せを痛感している。
・仕事が減って、収入が減った。
・マスク着用で熱中症など体調不良になった。
・収入が減る月がいきなりくるのが不安。
・施設入所している家族に会えなくなった。
・仕事中も必ずマスクをつけなければならない。
・学校に行けなかったことに不安増。

 

 新型コロナウイルス感染の収束が見えない中、会員団体のみならず他の障害に関わる団体や一般の方にも、会員団体の協力で得た貴重な情報をまとめて何らかの形で提供できるようにしたいと考えています。

 

 

新型コロナエピソード〜アンケートより〜


北九州市障害者社会参加推進センター
         大久保 彩

 

 2019年の末に初めて報告された「新型コロナウイルス感染症」は、あっという間に世界中を巻き込んで猛威を振るい、人々の「日常」を一変させてしまいました。
 予告なしの変化に誰もが戸惑い、先の見えない不安さに焦燥し、溢れる情報に翻弄されてきたのではないでしょうか。
 「フリーズ」状態になった世の中で、障害のある人やそのご家族も、きっと様々な場面で困難を強いられたのではと思います。
 でも、有無を言わさぬ日常の変化がもたらしたのは、必ずしもつらいことばかりではなかったようです。
 今回は、推進センターが行った「オンラインアンケート〜新型コロナウイルス感染拡大に伴う生活の変化について〜」に寄せられた回答の中から、コロナ禍で発見した思いがけない「良い出来事」をいくつかご紹介したいと思います。

 

(※障害種別・年代・性別) 

・家族との会話、SNSを通しての友人との会話が増えた。(肢体・10代・女性)
・オンラインで遠方の人と交流できるようになって嬉しい。(聴覚・40代・女性)
・電話で習い事が出来た。初めての経験だった。(肢体・女性)
・買い物帰りに中学生と小学生に「お手伝いしましょうか?」と声をかけられて、
 荷物を持ってもらった。コロナ禍の中で嬉しい出来事だった。(聴覚・70代・女性)
・自宅での料理の時間が増えて、色々な料理に挑戦できて楽しかった。(聴覚・70代・女性)
・普段は取れない「家族の時間」が取れて、新しく気づいたこと、わかったことがあった。
(知的/家族)
・外出レクが出来なくなったが、放課後等デイサービスの職員さんが、
 室内でも子どもたちが楽しみながら体を動かせることを色々考えてくれた。(知的/家族)
・在宅で出来る「自立課題」を沢山行うことで、自分の得意な事を知ることが出来た。
(肢体、知的・50代・女性)
・家にいる時間が増えた中で、子どもが家事を覚え、出来ることが増えて助かっている。
(知的、発達/家族)
・マスク着用で、健聴者も声が聴きとりにくくなったようで、指差しボードを置く店が増えた。
(聴覚・10代・女性)
・苦手なマスクだが、状況を理解し、嫌がらずに着用してくれるようになった。
(知的、発達/家族)


 いかがですか?暗い話題が多い世の中でも、良い出来事、新しい発見がこんなにあります。
マイナスなことばかりの日常は気が滅入るものですが、良いことを1つ、2つと数えていくと、
ちょっと元気が出てきます。コロナ禍終息までもうひと踏ん張り!
 まずは、今日の「良いこと」数えましょう!

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