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 北九州市障害福祉情報センター > ひこうせん未来 > 

災害が発生した時、あなたはどうしますか? ~HUG(ハグ・避難所運営ゲーム)を知っていますか?~

情報誌「ひこうせん未来」

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 災害が発生した時、あなたはどうしますか?                         ~HUG(ハグ・避難所運営ゲーム)を知っていますか?~

 7月初旬、突如襲った豪雨災害。鳴り響く強い雨の音と、携帯電話に届く災害メールの音で眠れなかったという人も多くいたことと思います。
 この大雨の影響で、土砂崩れや川の氾濫が起き、家が流されたり、生き埋めになった方がいたり、とても重大な被害が起きました。
 今もなお、行方不明の方の捜索や復旧作業が続けられています。
 北九州市でも、道路や住宅の1階部分が冠水するなどの被害が出ましたが、他県ほどの重大な被害には至りませんでした。
 北九州市は、ありがたいことに、水害・台風・地震などの自然災害で、とても大きな被害に見舞われずに済むことが多いです。そのことから、北九州市民の防災意識は、被災経験のある他県の方に比べて、低い傾向があるのではないでしょうか?
 ですが、自然災害は、前触れもなくいきなり起こります。いざ災害が起きたとき慌てないで済むように、事前準備をしたり、知識を身に付けておくことが大切です。
 昨年、「高齢社会をよくする北九州女性の会」主催で行われた、「災害が発生した時、生きる確率を高めるための防災学習と実践」講演会の中で行われた、「避難所運営ゲーム(通称ハグ)」と、北九州市が作成した「災害時障害者サポートマニュアル」の中から、一例を抜粋したものを皆さんにお伝えしたいと思います。

 

①避難所運営ゲーム〜HUG〜
 皆さんは、〝ハグ〞をしっていますか? 

 ここでいうハグは、避難所運営ゲームを英語表記にした時の各頭文字、「HINANJYO」のH、「UNEI」のU、「GAME」のGを取ったH・U・G(ハグ)のことです。
 避難所運営ゲーム(以下、ハグ)とは、静岡県西部地域防災局(現・西部危機管理局)の職員が、平成16年に起こった「新潟中越地震」の際、避難所生活に苦労されている人々の姿をニュースで見て、「普段から、住民が避難所運営について考えられるツールがあればよいのでは」との思いから、平成19年に発案されたものです。

 避難所運営は、市の職員が運営してくれるから、市民は関係ないのでは?と思われる方もいると思います。しかし、大震災の際には、数多くの避難所が同時に立ち上がるうえ、避難所生活も長期間になる傾向が多いです。市の職員は、避難所運営の傍ら、復興に向けて、家屋の倒壊状況の調査などに向かわなければなりません。そうなると、避難所運営に関わり続け
ることが難しくなりますので、市民も協力をして、避難所を運営しなくては、成り立たないのです。
 いざ自分が運営に携わるとき、慌てないで済むように、みんなで避難所運営について考えてみよう!という画期的なゲームが〝ハグ〞なのです!
 〝ハグ〞は、いたってシンプルなボードゲームで、避難所を想定した場所(学校の体育館など)の平面図
と、読み札を使って行います。
 読み札は、避難してきた人の特徴(性別・年齢・家族構成など)が書いてあるカードが200枚と、避難所で起こりうる問題(トイレが詰まった等)が書かれているカードが50枚の、合計250枚のカードで行います。

 ちなみに、1枚の読み札は避難所で1人あたりに必要な広さ1 .5m×2.0mを縮小したサイズになっていて、避難所に来る人の配置の難しさを実感できます。
 それでは、読み札の例を少しご紹介します。
★「西浦地区、40歳男、42歳女、12歳男、5歳女、長女は重度の知的障害がある子どもです。世帯主は額から出血しています。車で避難してきました。」
▼まず、車を停める所が必要ですね。停める所は、今後支援物資を積んだトラックなどが来るかもしれないので、駐車できるスペースや通路を確保しておくなど、配慮が必要です。また、けがをしている人がいるので、救護が
必要です。治療のできる看護師などがいると心強いですね。
★「災害対策本部から仮設トイレが5基届きました」
▼男性用と女性用の二つに分けた方がいいかもしれません。女性は、混雑の問題や、男性の後には入りづらいという方もいますから配慮が必要です。

 他にも、様々な問題が間髪入れずに起こりますが、瞬時に最適な判断をしなくてはいけません。
 受講生の中には、熊本地震を体験した、聴覚障害のある方がいて、地震の際、役所に「障害者はいませんか?」と聞いたところ、「一人もいない」と言われたそうです。ですが、避難所で紙を回したところ、たくさんの障害のある方がいることが分かったそうです。このようなことがおこらないように、障害のある方への配慮も気を付けていかなければなりません。
 避難所での問題解決法を事前に知っておくことで、守られるものがたくさんあると思います。
 ハグに興味のある方は、ぜひ一度調べて体験してみてください。

 

②災害時障害者サポートマニュアル
 北九州市は、平成28年に、「災害時障害者サポートマニュアル」を発行しました。このマニュアルは、災害時に、障害のある方をサポートする際に大切となる知識や配慮を紹介しています。このマ

ニュアルの中から、各障害別に抜粋したものを、ご紹介します。

 ⑴聴覚障害のある方をサポートするとき

 聴覚障害は、外見で障害の有無を判断することが難しい為、誤解を受けやすく、災害時に孤立しやすい特性があります。一斉放送等の音声での情報を受け取ることが困難なので、その都度伝えることが望ましいです。
 伝達方法は、手話や筆談、口話など様々あります。筆談はスマートフォンでも代用できますし、身振り手振りだけでも伝わる場合もあります。唇の動きを読み取って理解できる方もいるので、ゆっくりと大きな口を開けて話すように心がけて下さい。
 ⑵肢体障害のある方をサポートするとき
 肢体障害のある方は、同じように見える障害でも、生まれたときからの先天性の障害や、事故や病気の後遺症などが原因の障害では、行動や動作に違いが出ます。本人に何ができて何ができないかを確認するようにしましょう。また、車いす使用者のサポートの際は、しゃがんで目線を合わせてから話したり、「前に進みます」など、ひと言かけて行動するなどの配慮も大切です。
 ⑶視覚障害のある方をサポートするとき
 視覚障害は、全く見えない「全盲」、見えにくい「弱視」など、その人その人によって見え方が違います。サポートの前に、本人に見え方を聞いておくと配慮の仕方の参考になります。サポートする際は、自分の名前を自ら名乗り、その場を離れる際も、きちんと声をかけて本人に分かるようにしましょう。場所の説明をする際は、「こちら」などではなく、「右
側に」など位置が把握できるような伝え方を心掛けましょう。
 ⑷知的障害のある方をサポートするとき
 主な特性として、状況説明をうまく理解できない、または、自分の状況をうまく説明できない、いつもと違う状況にパニックになってしまうなどがあります。知的障害のある方に伝える際は、絵や写真などでイメージを伝えたり、ゆっくりと短く具体的に話すと伝わりやすいです。また、質問をする際は、「どうしますか?」ではなく、「しますか?しませんか?」など選択肢のある質問をする方がよいでしょう。

 ⑸内部障害のある方をサポートするとき
 内部障害とは、心臓・呼吸器・腎臓・直腸などの機能に障害があり、日常生活に支障がある障害です。
 障害のある器官によって必要な薬や、治療が違いますので、事前のヒアリングがとても重要になります。
 また、配給などで、人工透析患者に、バナナなどの一部果物や果汁100%ジュースなどの生ものを渡すと危険な場合がありますので、注意しましょう。

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