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情報誌「ひこうせん未来」

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竹ちゃんの一言

相手の心に寄り添う  

(公財)北九州市身体障害者福祉協会

理 事 長  竹田  英樹


 

私が障害者福祉の活動に関わるようになった頃、重度の障害のある人が話す言葉を聞き取ることができませんでした。しかし、その障害のある人と普段から関わっている支援者は、自然に言葉を聞き取っていました。

何度か会話を交わす内に、なぜ、聞き取ることができないのか、その理由が分かってきました。それは、私の「聞くスピード」が相手の「話すスピード」に合っていなかったからです。相手の話す言葉に心が寄り添っていなかったのです。

北九州市では、令和5年度から「障害者意思決定支援推進事業」が始まりました。その際、障害のある人の人権についての会合に参加したのですが、話し合われていた内容で大事なことが忘れられているように感じました。

それは、「本当に伝えたいことは、心を許した人にしか話せない」ということです。

障害のある人は、家族や施設長、団体の代表、職員、ボランティアの人に対して、こんなことを言ったら「相手を困らせてしまう」「相手にされなくなる」といった不安から、本当の思いが言えなくなってしまうことがあります。このことからも障害のある人の意志を聞き出そうとする前には、なんでも話せる、心を許せる人間関係をつくっておくことが大切なのです。

意思決定支援とは、「この人には本当の気持ちを話しても大丈夫」と、相手の心に寄り添う支援の上にあるように思います。

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