多世代交流スペースをみんなでつくろう!~こころも可能性もひらける場に~続編
わくわーくの多世代交流スペース「くるくる」は、昨年度から始まった『C O C O R i N O V E』の取り組みの一環として、地域の誰もが気軽に立ち寄れる場として育ってきました。ひこうせん未来1 0 1 号では、学生たちが中心となって空間づくりに挑戦した1年目の歩みをご紹介しました。
今回は、その続編として、リノベーション2年目に入った「くるくる」の新たな展開をお届けします。
2年目の大きな変化として、スペースの奥に「小上がりエリア」が誕生しま『COCORiNOVE』のシンボルである『KiTAQ WOOD』の木のぬくもりを感じられる仕上がりで、座ったときの安心感や手触りの心地よさが特徴です。段差の高さや幅、動線など、細かな部分まで学生たちが丁寧に検討し、地域の声も取り入れながら形にしていきました。
広いフロア全体も、ハンディのある方やお年寄りが利用しやすいよう、見通しの良さやゆっ
たりしたスペース配置を大切にしています。ベビーカーや車いすでも安心して動ける幅を確
保し、座る場所や休める場所が自然に目に入るよう工夫されているため、「初めて来たけれど
落ち着いて過ごせた」という声も増えてきました。くるくるは、特別な配慮を〝特別扱い〞にしない、誰にとっても自然に使いやすい空間を目指しています。
小上がりの完成によって、活動の幅はさらに広がりました。子どもたちが絵本を読む場所として、大人同士が語り合う腰掛けとして、時にはミニ講座や地域サークルの発表の場としても活用されています。スペースが「こう使うもの」と決めつけるのではなく、訪れた人が自由に発想し、自然に使い方を見つけていく―そんな余白が、くるくるの魅力として育ってきました。
その象徴ともいえる出来事が、2月14日に開催されました。今では大変貴重となったリード
オルガン(足踏みオルガン)の演奏と、元宝塚の歌姫による歌声が小上がりをステージに響か
せ、会場は温かな一体感に包まれました。木のステージに伝わる振動や、間近で感じる息づかいは、参加者にとって特別な体験となり、「地域でこんな文化の時間を味わえるとは思わなかった」という声が寄せられました。小上がりが〝舞台〞としての役割を果たした最初の瞬間でもあり、今後の活用への期待が一層高まる機会となりました。
くるくるは、まだまだ成長途中のスペースです。学生たちの柔軟な発想と、地域の皆さんの温かい関わりが重なり合い、これからも新しい使い方や出会いが生まれていくことでしょう。
2年目を迎えた今、くるくるは単なる交流の場を超え、「地域の誰かのやりたいことが形になる場所・心も可能性もひらける場所」へと進化しつつあります。多世代が自然に混ざり合い、障がいの有無に関わらず、互いの存在を心地よく感じられる場として、これからも地域の未来に寄り添っていきたいと考えています。
多世代交流スペースをみんなでつくろう!~こころも可能性もひらける場に~(前編)
NPO法人わくわーく 小橋祐子


